第56章 家族になろう(2)
その日の夜
翔「ほら星児、ゲームは明日にしてもう寝るようにしろ」
星「はーい」
翔「輝も。まだ熱があるんだから、早く寝ないと治らないぞ」
輝「うん」
星・輝「おやすみなさーい」
翔「おやすみ」
その後、やっとの事で二人とも眠った
翔「はぁー…やっぱ男の子と女の子の違いなのかな…さくらちゃんの時とえらい違いだ」
まぁ…元気になってくれて良かったけどな
<コンコン>
翔「?はい」
和「翔兄さん、代わりましょうか?」
和也が様子を見に来てくれた
翔「大丈夫、今二人とも眠ったよ」
和「輝くんの熱は?」
翔「とりあえず、微熱はあるけど大丈夫そうだよ」
和「そうですか…良かったですね」
俺は少しでも落ち着いて眠れるように、頭を撫でていた
和「…翔兄さん」
翔「ん?」
和「もしかして、その子達を引き取ろうと思ってます?」
突然の和也からの言葉に驚いた
こいつ、俺の思ってる事解るのか?
和「顔に出てますよ、翔兄さん。何で解るのかって。そういう所は潤くんとそっくりですね」
そう言って笑われた…俺、そんなに顔に出てたのか…?
翔「ん…松本の父さんなら、きっとそうしただろうな…」
和「そうかも知れませんね。でも、うちも同じですよ。多分、お父さんがいたら引き取るって言うでしょうね」
翔「大野さんが?」
和「ええ。聞いたでしょ?雅紀兄さんの事。お爺さんを説得して、雅紀兄さんを施設に入れないようにした事…」
翔「ああ、うん」
そういえば、そんな事雅紀が言ってたな…