第55章 家族になろう(1)
診察の結果、風邪と言う事だった
幸い肺炎まではいってなかったけど、栄養不足のため身体がかなり弱っていた
とりあえず、俺は子供二人を連れて自宅に帰った
翔「ただいま」
潤「翔兄さんお帰り。どうしたの?突然飛び出して…って…え?」
雅「お帰りー…翔ちゃん…どうしたの?その子達…」
翔「ごめん…訳は後で話すよ。それより潤、悪いけどこっちの子の飯を作ってくれないか?出来るだけ栄養のある物を」
潤「う、うん…わかった…」
翔「あと雅紀、俺この子を寝かしつけるから、飯が出来るまでの間にその子を風呂に入れてやってくれ」
雅「りよーかい!よーし、風呂行くぞー!」
星「うわっ、じ、自分で歩けるよ!!」
雅紀は星児を抱えて風呂場に直行した
…雅紀…適応力ありすぎだな…
和「翔兄さん、これ私達が子供の頃着ていた服です」
翔「和也、サンキュウ!助かるよ」
俺が輝の服を脱がしている間に、智くんが濡れタオルを持ってきてくれたので、それで身体を拭き着替えさせて寝かせた
智「で?翔くん、一体これはどういう事?」
翔「…実は…」
俺は事の顛末を説明した…その最中に雅紀が星児を連れてきて話を一緒に聞いていた
雅「やっぱり…」
翔「やっぱりって?雅紀一体…」
雅「さっき、お風呂に一緒に入った時気が付いたんだけど…あの子の身体のアチコチに痣があったんだ…」
翔「痣?まさかそれって…」
雅「…多分、殴られた痕だと思う…」
…児童虐待…