第51章 この命に代えても…(5)
指定された場所に着いて中に入ったけど、誰も見当たらなかった
雅「おい!何処だ!!」
奥に進んだら人影が見えたからそちらに向かうと、これから事に及ぼうとする男がいた
そしてその下には…
雅「翔ちゃん!!」
意識なく横たわる翔ちゃんがいた
男「早かったな…もう少しゆっくりくれば最後までいけたのにな」
雅「ふざけるな!!翔ちゃんから離れろ!!」
俺は男に近づこうとした時
男「おっと、俺に近づくな。でないと…」
男は翔ちゃんの頭に拳銃をあてた
雅「止めろ!!」
翔「…ん…」
その時、翔ちゃんの意識が戻った
雅「翔ちゃん!!」
翔「…ま…さき?雅紀!!」
男「こっちに来い」
男は俺に翔ちゃんの側に来るように促した
俺はゆっくり翔ちゃんの側に行った
雅「翔ちゃん大丈夫!?」
翔「雅紀…会いたかった…雅紀…」
翔ちゃんは俺が側に行くと抱きついてきた…俺も翔ちゃんを抱き締めると、背中から出血しているのに気づいた
雅「翔ちゃん…ごめん…また巻き込んで…」
その時、俺が入って来た入り口が閉められた音がし、暫くすると焦げ臭い臭いがし出した
雅「あいつ!火をつけたのか!?」
俺だけじゃなく、翔ちゃんも巻き添えに!?
見ると瞬く間に火が回ってきた…
火の回りが早い!もしかして最初から焼き殺すつもりで油をまいてたのか!?
翔「雅紀…あそこ…」
翔ちゃんに言われて上を見ると2階に小窓が見えた