第48章 この命に代えても…(2)
俺達は再三の注意をしながら、依頼主の自宅まで来た
智「とりあえず、今の所は大丈夫そうだな…」
翔「…智くん」
智「何だ?」
翔「今潤に連絡したら、和と一緒にこっちに向かうって事だから、智くんは俺と雅紀が出てる間、潤がくるまで依頼主の側にいてくれる?」
智「それは良いけど…大丈夫か?」
翔「うん、智くん、さっき岡田さんに連絡したくれたでしょ?少し離れた所に待機してくれるって言ってたから、大丈夫だよ」
それに…雅紀は俺が守るから…何があっても…
<ピンポーン>
雅「すみませんー、大野なんでも屋です!」
雅紀がチャイムを鳴らすと、中から怯えた表情の依頼主が出てきた
雅「ご依頼ありがとうございます!大地は元気ですか?」
柿「は…はい…今連れてきます…」
そう言って依頼主は中に入っていった
翔「…やっぱり…おかしいね…」
雅「うん…前はあんな感じじゃなかったのに…」
暫くして中から柴犬が走ってきた
大「ワン!ワン!」
雅「おーーー!大地久しぶりー!元気だったか!?」
大地の方は雅紀に久しぶりに会えて嬉しかったのか、尻尾を思いきり振っていた
雅「よーし行くか!じゃあ行ってきます」
柿「は、はい…お願いします…」
俺と雅紀は散歩に出掛け、智くんは依頼主と残った
依頼主は智くんが残った事で何か安心したような顔をしていた