第5章 新しい仕事(準備中)
智「そういえば翔くんの夢って何?」
翔「え?」
智「いや、俺の夢は便利屋をする事だったし、雅紀は動物関係の仕事をする事で和也は俳優、潤は一流シェフだろ?でも俺、翔くんの夢だけ聞いた事なかったから」
翔「・・・考えた事なかった」
智「・・・はー!?」
翔「あ、いや昔は色々あったんだよ?サッカー選手とか海外留学したいとか…でも、父さんと母さんがいなくなって俺が潤を養っていかなきゃって思ったら夢の事なんて忘れてた…」
智「翔くん…」
・・・今まで俺は潤の事ばかり気にかけて翔くんの事、まるでみていなかった…
翔くんは俺以上に潤に苦労かけさせまいと自分を犠牲にしてきたんだ…
翔「さ、智くんどうしたの!?」
智「・・・へ?あっ…」
どうやらいつの間にか俺、泣いていたみたい…
翔「ごめん智くん、俺何か智くんの気にさわる事言った…?」
智「あっ、違うんだ。翔くんのせいじゃないんだ。俺が勝手に…」
翔「え?」
智「俺、翔くんが今までどんなに苦労してきたか、まったくわかってなかったんだ…潤の事ばかり考えてて…」
翔「…それは違うよ、智くん」
智「え?」