第46章 和也の気持ち(8)
和「…え?あ、あの…すみません…だ、誰の事…え?」
珍しく和が取り乱している姿が凄く新鮮だった
潤「もう一度言うからちゃんと聞けよ。俺、大野潤は大野和也を愛してます!…解った?」
和「わ、解りました…けど…あ、あの…ひとつ聞いても良いですか…?」
潤「何?」
和「潤くんの好きな人って…翔兄さんじゃなかったんですか?」
潤「ああ…うん。でも、今では翔兄さんの事は大事な兄さんとして好きだよ」
和「でも、この間翔兄さんを見ると、ドキドキするって言ってましたけど…」
…え?俺そんな事言ったっけ?
潤「えーっと…それもしかして、俺が記憶喪失の時に?」
和は首を縦に振った…ったく、俺何変な事言ってんだよ…
潤「そりゃあ、ドキドキもするよ。翔兄さんは俺の憧れだし、初恋の相手だから…ごめんな…紛らわしい事言って…でも、俺が愛しいと思えるのは和だけだから」
和「潤…くん…」
和は俺の告白を真剣に聞いてくれてた
潤「…和が雅紀兄さんの事好きなのは知ってる…でも、俺の気持ちを知ってもらいたかっただけだから」
すると和は首を左右に振って
和「違います…私も潤くんと同じです…雅紀兄さんに対する気持ちは、兄さんとしての気持ちです」
潤「…え?」
俺と同じ…って…?
和「私も…潤くんが好きです…」
潤「え…?か、和…も…?ほ、本当に…?」
すると和は微笑んで
和「はい」
と、答えた
潤「和ーーー!!」
和「わっ!じ、潤くん!?」
俺は嬉しさのあまり和を抱き締め、そのまま吸い寄せられるように深く口付けた
和「…ん…ん…ふぁ…ぁ…」
潤「…和…俺和の事抱きたい…良いかな…」
和「え?あ、あの…はい…」
和は顔を赤くして、うつ向きながら答えてくれた