第45章 和也の気持ち(7)
~和side~
和「えっと、次はこの部屋か…」
俺は邸内の掃除をやっていた。ったく…無意味に広いと掃除も大変だ
<コンコン>
とりあえずノックして誰もいないのを確認して部屋に入った
和「えーっとコンセントは…」
コンセントを探していた時、奥の部屋から物音が聞こえた
和「…誰かいるんですか?」
すると
翔「しっ…和也、俺だよ」
和「翔兄さん」
奥の部屋から翔兄さんが出てきた
和「こんな所で何してるんですか?」
翔「調査だよ。三枝透の車を調べてたんだ」
和「これは…車検証ですか?」
翔兄さんは車検証をいくつか持っていた
翔「ああ。これによると、三枝透はフェラーリを3台所有しているようなんだ」
3台も?そんなに持っててどうするんだ?
…同じお金持ちでも智兄さんとえらい違いだ…(智兄さんはあまり物に対して執着がないからな…)
翔「その内、事故車と同じ赤のフェラーリは2台だから、どちらかだと…」
翔兄さんとそんな話をしている時、廊下が少し騒がしくなってきた
和「…なんでしょうか…?」
廊下に出てみると、調度雅紀兄さんが他の職員とあわただしくしていた
翔「雅…相葉くん。どうしたんだ?」
雅「あ、櫻井くん!潤見なかった!?」
翔「いや、見てないけど…松本くんが何か?」
雅「車庫に行った後、いなくなったんだ!」
翔「え!?」
潤くんが行方不明!?
雅「今皆で探してるんだ。櫻井くんも一緒に探して!」
翔「解った…っておい和!」
俺はいてもたってもいられなくて、その場を飛び出していた