第43章 和也の気持ち(5)
~雅紀side~
<コンコン>
雅「はーい」
部屋に戻ってそろそろ寝よっかな…って思ったその時、ドアをノックする音がした
翔「あっ、ごめん!もう寝る所だったのか?」
雅「翔ちゃん!大丈夫だよ」
翔ちゃんが訪ねてくるなんて思ってもみなかったから、思わず顔がにやけてしまった
翔「…何だよお前…その締まりのない顔は…折角のイケメンが台無しだぞ?」
雅「翔ちゃんにイケメンって言ってもらって嬉しい!!何か用事?」
翔「うん…その…ごめん…な?お前と潤に危険な事頼んで…」
危険な事?ああ…調査の事か…
雅「大丈夫だよ。あの状況じゃ、ああ言ったほうが収まりがつくもん」
翔「…本当はお前と潤に危険な事してほしくないんだ…二人に何かあったら…」
雅「大丈夫。潤は俺が守るし、俺も潤が一緒だと心強いから」
すると翔ちゃんは俺に抱きつき
翔「頼むから危ない事だけはしないでくれ…危険だと思ったら調査に関わらず逃げたって良いから」
雅「翔ちゃん…うん、わかった」
俺は翔ちゃんの優しさが嬉しくて強く抱き締めた
雅「…ねぇ、翔ちゃん…俺のお願い聞いてもらって良い?」
翔「お願い?俺に出来ることなら…」
雅「翔ちゃんにしか出来ない事だよ。あのね、俺に元気もらえる?」
翔「?」
雅「…翔ちゃんを抱きたい…」
最初翔ちゃんは何言ってるか解らないって顔してたけど、俺の願いを言うとみるみる真っ赤になってきて
翔「あ、あの…正直俺も…そのつもりで…きた…」
まさか翔ちゃんからそんな事言われると思わなかったから、思わず翔ちゃんに口づけた