第42章 和也の気持ち(4)
<パーーーン!>
静かな室内に響き渡った音…
潤くんと雅紀兄さんと一緒に家路についた時、翔兄さんが俺を一目見て突然俺の頬を叩いた
雅「し、翔ちゃん!」
翔「和也…言ったよな。犯人に狙われる可能性があるから一人で出歩くなって…」
和「はい…すみません…」
翔「解ってるのか!?潤と雅紀が間に合ったから良かったけど、あと数分遅かったらお前の命はなかったんだぞ!!」
そう言って翔兄さんは突然俺を抱き締めた
翔「頼むから…これ以上心配かけさせないでくれ…もう…たくさんだ…」
和「翔兄さん…ごめんなさい…」
智「…とにかく無事で良かったよ…和也、今後気をつけろよ」
和「はい…本当にすみませんでした」
皆に心配かけて、心から申し訳ない気持ちでいっぱいだった…
潤「和。その足の手当てしないと」
和「あ…そうですね。とりあえず湿布でも…」
智「さて、明日も調査に行かないといけないから、皆飯食ったら早めに休んどけよ」
翔「あ、その事だけど、多分特定できるかも」
智「え!?」
特定できるって、何で!?
雅「翔ちゃんどういう事!?」
翔「向こうは警察に圧力をかけたのに、俺達が捜査を始めたから焦ったんだと思う。和也を襲ったのがその証拠だよ」
雅「それで、どうやって見つけるの?」
翔「多分、和也が犯人の近辺を調査してるのを見たんだと思うから…」
和「私が行った地区にいるって事ですね!?」
翔「おそらく」
俺はここ最近の記憶を思い出そうとした