第42章 和也の気持ち(4)
俺の声を聞いて、潤くんが駆けつけてきた
男「!!」
潤「!?和から離れろ!!」
潤くんは俺を助けようと向かって来てくれたけど、男は潤くんに向かってナイフを振りかざした
和「潤くん危ない!!」
潤「うわっ!…このっ!」
潤くんは近くにあった棒を持ち、男の手をうちナイフを落とした
あれ…もしかして剣道の小手…?
男はナイフを拾おうとしたけど、潤くんがいち早くナイフを蹴り遠くへ飛ばした
雅「和!潤!!」
そこへ雅紀兄さんも駆けつけてきて、男は慌てて逃げ出した
雅「あっ!待て!!」
雅紀兄さんは男の後を追ったけど暫くして
雅「悪い…途中で車に乗って逃げられた…」
息を切らせながら戻ってきた
潤「深追いは危ないよ…それより和、大丈夫か?」
和「は…はい…」
雅「和、怪我ないか?」
和「あ…ちょっと転んだ時に、足を挫いたみたいですけど大丈夫です」
怖かった…正直…死がみえた…
俺はさっきの状況を思いだし震えが止まらなかった…
すると…
潤「よかった…和が無事で…」
潤くんが俺の震える身体を強く抱き締めてくれた
すると不思議と身体の震えが落ち着いてきた
潤「もう大丈夫だから…」
和「潤…くん…」
ああ…そうか…
今、やっと気がついた…俺は…
潤くんが…好きなんだ…