• テキストサイズ

ひとつ屋根の下【気象系BL】

第41章 和也の気持ち(3)


翔「お前何言ってんだ?この間も言ったけど…」

和「犯人に狙われる危険性でしょ?大丈夫ですよ。智兄さんと一緒にいれば無闇に襲って来ないでしょうし、この地区は北側の方が賑わってるから、人目もあるし安全です。それに…」

俺は翔兄さんを手招きして呼び寄せ小声で

和「…首もと…ついてますよ。昨晩も雅紀兄さんとしたんでしょ?身体キツいでしょう…雅紀兄さんがいた方がこっちも安心です」

そう言うと翔兄さんは顔を真っ赤にして

翔「え!?え!?あ…あの…これは…その…」

和「私は大丈夫ですから。智兄さん、行きましょうか」

智「ああ、解った。雅紀、翔くん。何かあったら連絡してくれ」

雅「りょーかい!…翔ちゃん?」

見ると翔兄さんが雅紀兄さんに耳打ちしていた

あのキスマークを見ても、あんな風に絡んでる二人を見ても、あまり気にならなくなってきた自分に驚いた…

智「…何かあったのか?和也」

和「?何故ですか?」

智「いや…なんかすごい穏やかな顔してるからさ、何か良いことあったのかな…と」

…穏やかな顔…?ああ…そうか…

和「いえ…仲むつまじいなって思っただけです」

智「そっか…」

そう…俺はいつのまにか、雅紀兄さんの事を『兄さん』と思えるようになってたんだ…

和「…これも潤くんのおかげかな…」

智「何か言ったか?」

和「いえ、何でもありません」

今まで潤くんに甘えてばかりだったから、今度は俺が潤くんを支えるんだ

改めて俺はそう思った

/ 718ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp