第41章 和也の気持ち(3)
雅「ご馳走さま!腹もいっぱいになったし、調査に行くか!」
重苦しい空気の中、いきなり雅紀兄さんが話し出した(この人KY?)
翔「…お前…この空気でよくそんな事元気に言えるな…」
雅「だって朝から暗いの好きじゃないもん!朝は元気に行こうよ!」
潤「ぷっ…あはは…」
潤くん…笑った…記憶を失って初めて…
潤「面白いね雅紀兄さん…なんか元気が出た」
雅「そう?潤の作った飯が旨かったからな」
潤「ありがとう」
…凄いな…雅紀兄さん…潤くんをあんな笑顔にできるなんて…
雅「和?どうしたんだ?」
和「…いえ、何でもないありません」
…何だろう…この重い気持ちは…
智「さて、雅紀の言う通り調査に行くか…」
翔「そうだね」
潤「俺も手伝おうか?」
翔「いや、お前はまだ無理するな。何かあったら連絡するから」
潤「はい…じゃあ何か作って待ってるから」
翔「サンキュウ」
智「とりあえず、昨日はこの周辺を探したから…」
そう言って地図を見ながら今日の調査範囲を確認中、ふと翔兄さんの首もとを見ると
和「…あ…」
翔「どうした?」
和「あ、いえ…」
…あれ…キスマーク…だよな…
智「よし、じゃあ今日はこの辺りを調査するか」
翔「そうだね。じゃあ俺と智くんで北側に行くから、雅紀と和也は…」
和「あ、あの翔兄さん雅紀兄さんと行って下さい。私が智兄さんと北側に行きますから」
翔「…へ?」