• テキストサイズ

ひとつ屋根の下【気象系BL】

第41章 和也の気持ち(3)


~和也side~

あれから数日、総力をあげて探しているけど未だに事故車には辿り着いていなかった

雅「ふぁー…おはよー」

翔「おはよう…って潤?お前何やってんだよ!?」

(俺も驚いたけど)朝起きると潤くんが朝食の用意をしてくれていた…当たり前とでもいうように…

潤「あ、おはよう。朝食できてるよ」

翔「そうじゃなくて、お前まだ無理は…」

潤「心配性だね、翔兄さん。もう大丈夫だよ俺は」

そう言って潤くんは、以前と変わらない笑顔で朝食を用意してくれた

潤「それに、こうやって料理作ってるほうが、なんか落ち着くんだ。だから気にしないで」

翔「潤…解った…ただ無理はするなよ」

潤「うん。ありがとう」

智「旨っ!やっぱ潤の作った飯が一番旨いな」

雅「ほんと落ち着くー」

智兄さん達は潤くんの作った朝食をひたすら食べていた

潤「そんなにがっつかなくても…」

和「それだけ潤くんの作った食事が美味しいって事ですよ」

潤「…え?」

和「?何か?」

潤「…今の…何処かで聞いた事が…」

和「え!?思い出したんですか!?」

そう…今の言葉は以前、潤くんが劇場に差し入れに来てくれた時に俺が言った事だった

あの時潤くんは、雅紀兄さんと翔兄さんの関係でショックを受けた俺を気に掛けて来てくれて、そして…触れるだけのキスをした…

翔「潤…」

潤「…ごめん…解らない…」

和「いえ…」

やっぱり…まだ無理か…

智「焦ったってしょうがないさ」

和「そうですね…潤くん、気にしないで下さい」

潤「…うん」

その時の潤くんは、少し寂しそうな顔をしていた

/ 718ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp