第40章 和也の気持ち(2)
岡「俺は『身代わり』で自首してきたんだと思ってる」
智「身代わり!?」
そんな…それじゃまるで極道映画みたいじゃないか
翔「何故身代わりだと?」
岡「三日前、その男の借金が全て換算されたんだ」
和「…確かにおかしいですね。多額の借金を残して倒産した翌月に、全て換算するなんて…」
翔「警察側の見解は?」
岡「…警察はその男をひき逃げの犯人として処理したよ」
そんなバカな!!
智「なんでだよ!?どう考えてもおかしいだろ!!」
翔「事故を起こした車はどうしたんですか?調べればすぐに解るんじゃ…」
岡「男の供述では、車は証拠隠滅のために廃車にしたらしい…防犯カメラにも車のナンバーは映ってなかったから、誰の車かは解らないけどな」
やっぱりおかしい…供述が矛盾してる…
岡「納得いかない顔してるな…でもしょうがないんだ。上からの指示だからな」
翔「上から?」
岡「悪いな、一応これでも公務員なんでな…」
翔「大丈夫です。俺達は公務員でも何でもないんで」
すると岡田くんは翔兄さんに向かってニヤリと笑い
岡「だから好きなんだよ翔。やっぱ雅紀やめて俺のとこに来いよ」
雅「ダメダメダメ!ぜーーーったいダメ!!」
翔「雅紀うるさい」
雅「翔ちゃんひどっ(涙)」
…やっぱり気にならない…
翔「…和也?」
和「え?なんですか?」
翔「あ、いや…何でもない」
・・・?
その後、岡田くんはまだ仕事があるからと言って帰って行った