第40章 和也の気持ち(2)
智「結局、犯人は解らずじまいなのか?」
翔「それを俺達で調べるんだよ」
雅「どうやって?」
翔「さっき岡田さんは、上からの指示と言ってただろ?という事はきっと、何らかの圧力があったんだ」
和「犯人はそれだけの大物って事ですね」
まぁ…高級車に乗ってるって事はそう言う事なんでしょうけどね
翔「ただ警察に融通がきくって事は、かなりの人物かも知れないから用心はしないと…」
雅「どこから調べる?」
翔「岡田さんの協力は得られないからな…とりあえず、しらみ潰しに探すしかないな。」
智「何を?」
翔「高級車に乗ってそうな家の近所を聞き込んで、最近フェラーリに乗ってるかどうかを確認するんだ。先ずはそこからだな」
長丁場になりそうだけど、それしかないでしょうね
雅「ねぇ、整備場をさがすってのは?」
翔「多分、警察がすでに調べてるはずだから、そういった車があれば犯人にたどり着いてるよ」
智「廃車になったって可能性は?」
翔「恐らくないよ。解体するにしろ、運輸支局に届けなければならないからね。そんな足がつくような事するとは思えないから、まだ自宅に置いていると思うよ」
…潤くんをあんな目に遭わせた犯人は許せない…きっと見つけてやる!
翔「…和也」
和「はい?」
翔「お前は自宅にいろ。それと、暫く舞台も休め」
和「え!?」
突然翔兄さんが俺だけ外出禁止を言ってきた
和「翔兄さん、何故ですか?」
翔「お前は被害者であると同時に目撃者だ。犯人に狙われる可能性がある…危険だ」
翔兄さんの言っている事は解るけど…でも
和「やります…無関係の人を身代わりにし、潤くんを苦しめている犯人をなんとしても探し出したいんです!」
すると翔兄さんはため息をついて
翔「…そう言うと思った…雅紀、悪いけど暫く和也と一緒に行動してくれ」
雅「了解!」
潤くん、必ず犯人を探しだしますから!!