第38章 仮装(?)パーティー
雅「あ、いや…俺達は…」
翔ちゃん達から離されて、慌てて様子を見ると案の定…
男①「お二人ともとてもお美しい…」
男②「どうです?あちらのテラスで二人きりでワインでも…」
男③「いやいや、是非とも私と…」
男どもが群がってきていた
俺と潤は集まってきた女性達から抜け出して、翔ちゃんと和の元に急いだ
潤「すみません、手を離していただけますか?」
雅「俺達の連れなんで」
そう言って、翔ちゃんと和を連れ出した
雅「翔ちゃん大丈夫?」
翔「大丈夫だけど…びっくりした…」
和「あの人達、自分の連れを無視してよくやりますね」
何事もなく、ほっとしたのもつかの間…
「いやー…お美しい女性ですね」
突然声を掛けられた
雅「…何ですか?」
「悪いけど、君に用はないんだ。お連れの女性に話しているんだから」
翔「?」
コイツ!翔ちゃんに言ってるのか!?
「僕は安堂達彦っていうんだ。君は?」
喋るとバレるから、翔ちゃんは首をふって俺の後ろに隠れた
達「照れてるの?可愛いなー。どう?向こうでお酒でも飲まない?」
雅「おい、あんたいい加減にしろよ。本人は嫌がってるだろ?」
達「それは僕のこと解らないからだろ?付き合ってみれば僕がどんな男か解ることだよ。ね!」
…こいつ、しつこいな…