第37章 雅紀の恋人?(4)
和「…やっぱり、親から無理矢理見合いさせられるという所から嘘だったんですね」
翔「まぁ…あながち全部が嘘ではないみたい…本人の了承を得た訳ではないから。ただ、政略結婚とかではないらしいよ。異性と付き合った事がないって話も、彼氏のほうがしつこく言い寄ってきてたから、仕方なく付き合っただけで、美咲さんとしては付き合っていると思いたくなかったみたい…」
雅「親としては荒れた生活してたから、結婚して落ち着いてくれれば…って事でお見合いさせたんだって」
結局、お互い話し合っていればこんな事にならなかったんじゃないか…と思った…本当の親子なのに、なんで解り合えなかったんだろう…
潤「翔兄さん、どうしたの?」
翔「え?あ、何でもないよ」
いけない、いけない!考えが暗くなってた
和「さて、潤くんそろそろお客さんが入り出す時間ですよ」
潤「そうだな…ごめん、智兄さん少し手伝って」
智「りょーかい!」
翔「え?潤俺も大丈夫…」
智・和・潤「二人はダメ!!」
な、何だよ皆して!?
和「雅紀兄さんはただの間抜けですけど、翔兄さんの怪我も軽いものではないんですよ!ちゃんと養生して下さい!!」
雅「うっ…この間から和ちゃんひどっ(涙)」
潤「こっちは大丈夫だから、たまには休養しててよ」
智「ああ、翔くん何かやりたいならとりあえず、電話番でもやっててよ。んじゃ宜しくー」
そう言って、俺と雅紀を残して三人は出ていった
雅「なんか、悪いことしちゃったなー…」
翔「うん…」
ふと雅紀の手元を見ると、両手に包帯を巻いているのが見えた…