第37章 雅紀の恋人?(4)
雅「凄いのはじいちゃんで俺じゃないし、俺じいちゃんから嫌われてるし、大野の父ちゃんがいなかったら、孤児院に入れられてたから」
美「え?」
孤児院?どういう事だ?
雅「あ、そっか…翔ちゃんも知らなかったんだっけ。実は、俺の本当の父ちゃんと母ちゃん恋人どうしだったんだけど、結婚しようってなった時、やっぱじいちゃんに反対されて、結局駆け落ちしたんだ」
翔「駆け落ち!?」
雅「うん。当然じいちゃん大激怒して、母ちゃんを勘当したんだ。で、父ちゃんと母ちゃんが死んじゃって、俺一人残ったけどじいちゃんは、俺は大野の人間じゃないから孤児院に入れろって言ったんだ。でも、大野の父ちゃんがじいちゃんを説得して、俺を養子として引き取ってくれたんだ」
知らなかった…雅紀にそんな過去があったなんて
雅「そんな大野の父ちゃんに凄く感謝してる…だから決めたんだ、今度は俺が皆を助けるんだって…俺の大事な人は全力で守ろうって」
そう言って雅紀は俺と美咲さんの間に入った…まるで俺を守ってくれるように…
雅「翔ちゃんは俺が命に掛けても守るから。例え相手が誰であろうと、指一本ふれさせない!」
美「…雅紀…さん…ごめんなさい…」
美咲さんは涙を流しながら謝り続けていた…
その後、美咲さんは帰っていき、暫くして騒動を聞き付けた和也が駆け付け、雅紀の怪我の状況を話した途端…
和「雅紀兄さん、あんた馬鹿だ馬鹿だと思ってましたが、ほんとーに大馬鹿ですね!!」
開口一番に言われてしまった…