第34章 雅紀の恋人?(1)
~雅紀side~
雅「え?じゃあ受けちゃったの?その依頼…」
智「ああ、三日後の午後2時から。言っとくけど、翔くんも了承済みだからな」
翔ちゃんも?でも前回の時は断ったって…
智「…雅紀…一応プロとして、仕事に私情は禁物だからな」
雅「…解ってるよ…」
解ってるけど…何で翔ちゃん…
すると智兄が溜息をついて…
智「確かに翔くんも了承したけど、依頼を受けたのは俺だよ。翔くんは最後まで渋ってた」
え…?
翔「翔くんの気持ち的には受けたくないけど、事情が事情なだけに悩んでたんだ。だから俺がOKしたんだ」
すると側にいた潤が
潤「翔兄さん…晩御飯も食べずにずっと部屋にこもったままなんだ…落ち込んでると思うから…」
そう言って、おにぎりとちょっとしたおかすを手渡された
雅「…うん…行ってくる…」
潤「あ、雅紀兄さん」
雅「ん?」
潤「今日は翔兄さんの部屋に、誰も近づかないようにするから」
雅「バ、バカっ!」
潤「イテッ」
思わず照れて潤の頭を叩いてしまった…
俺は食事の乗ったトレイを持って翔ちゃんの部屋に行った
<コンコン>
雅「翔ちゃん…入るよ?」
中に入ると、ベットの上でうずくまってる翔ちゃんがいた
俺はトレイを机に置いて横に腰かけた
雅「翔ちゃん…」
すると翔ちゃんは突然俺に抱きついて
翔「…嫌だ…」
雅「え?」
翔「やっぱり…嫌だ!雅紀を誰にも渡したくない!」
俺はその言葉を聞いて嬉しさが込み上げてきた
翔「…雅紀…」
雅「ん?」
翔「俺を…抱いて…今すぐ」
雅「翔…ちゃん…解った…」
俺は翔ちゃんに口付け、そのまま押し倒した