第3章 新しい家族(その後)
翔「あの日、雅紀言ってくれただろ?智くんと潤が兄弟なら俺も皆と兄弟だって…」
雅「あ…うん…」
翔「…すごい嬉しかったんだ。父さんと母さんが死んで以来、俺には潤だけが家族だったから、潤にはああ言ったけど本当は行って欲しくなかった…1人になるのが怖かったんだ」
雅「・・・」
翔「でも雅紀が一緒に暮らそうって言ってくれて、俺は1人じゃないんだって思ったんだ」
・・・俺は物心ついた時には智兄と和也がいて父ちゃんと母ちゃんが死んでしまった時も2人がいたから寂しくなかった…けど、翔ちゃんは1人で潤の事を守って行かなきゃいけないって責任感があったから誰にも頼れずにいたんだ…
そう思った瞬間、俺は思わず翔ちゃんを抱きしめていた。