第3章 新しい家族(その後)
~雅紀side~
あの日から10日程がたち、翔ちゃんと潤が家にやって来た。
必要な荷物だけ運んで、残りは追々運ぶんだって。
でも…俺大丈夫かなー…
初めて翔ちゃんに会ったあの日、俺は翔ちゃんに一目惚れした…
白くてキレイな肌、大きくつぶらな眼、ぽってりした唇…
俺から言い出した事とはいえ、そんな人が同じ屋根の下にいて理性たもてるかなー…
俺は部屋のベランダに出て夜風にあたりながら1人悩んでいた。
雅「はぁー…どうしよう・・・」
翔「どうしたの?ため息ついて」
雅「うわわわわっ!!なななな何!?」
翔「ぷっ、あはははは!何?その驚き方!」
雅「ししししし、翔ちゃん!?」
誰もいないと思っていたから突然声をかけられてめっちゃびっくりした…
翔「ゴメンゴメン、一応ノックはしたんだけど返事がなかったから勝手に入って来たんだけど、悪かったかな…?」
雅「う、ううん、大丈夫だよ!」
・・・本当はめちゃくちゃ動揺してるのがバレないかびくびくしてた…俺カッコ悪ー…
翔「うわー、ここ風が気持ち良いなー」
雅「な、何か用事?」
翔「うん、一言お礼が言いたくて…」
雅「お礼?」