第26章 大野家の奮闘記
~智side~
翔「…あれ?」
智「どうした?翔くん」
今日は依頼客が来てたから、翔くんと依頼を聞き、終わってから休憩しに店の方に来ていたけど、入口で翔くんが立ち止まった
翔「…『本日臨時休業』だって…」
智「休み!?今朝はそんな事一言も言ってなかったぞ!?」
不信に思いながら俺と翔くんは店内に入った
智「おーい、潤!いないのかー?」
翔「智くん」
智「どうした?」
翔「これ見て」
翔くんに言われて見たテーブルには、切り分けられたケーキとマグカップが三人分置かれていた
翔「カップはまだ温かいから、さっきまではここにいたと思うんだけ…ど…?」
智「?どうした?」
翔くんがカウンター側を見つめて固まっていたから、何かあるのかと思い見てみると…
智「…何で…子供が…?」
まだ2~3才くらいの男の子が三人、こっちを見つめていた…
翔「…智くん…もしかしてまた…?」
智「俺は知らねーぞ!」
本ッ気で心当たりがない俺は思いっきり否定した
すると、子供がこちらに近付いてきて(よく見ると、三人ともブカブカの上着を着ていた)その内の一人が突然…
「しょーたん!」
翔「へ?」
翔くんに抱きついてきた