第26章 大野家の奮闘記
~雅紀side~
雅「ただいまー…っと、何?この箱…」
潤に頼まれて買い出しに行って、帰ってきたらテーブルの上に箱が置いてあるのに気が付いた
潤「あ、雅紀兄さんお帰り。買い出しありがとう」
雅「なぁ、潤。この箱何?」
俺は買い出しの荷物を潤に渡して、気になった箱を確認した
潤「ああ、それ?何か近々、近所に洋菓子店がオープンするらしいんだけど、その店で出すケーキを試食してもらいたいんだって」
和「ただいま…何ですか?この箱は?」
ちょうどその話をしていた所に和も帰ってきて、同じように箱を気にしていた
雅「お帰り。何か今度オープンするお店のケーキを試食してくれってさ」
和「…何故、関係ないうちに試食なんて頼みにくるんですか?」
潤「何か全く関係ない第三者の意見が聞きたいんだって。うちは何でも屋もしてるから、依頼としてお願いしたいって言われたよ」
和「ふーん…まぁ、依頼なら仕方ないですかね」
和も納得した様だ
潤「じゃあ、試食も兼ねてお茶にしようか。智兄さんと翔兄さんの分は残しておくから」
雅「うわー!旨そう!」
潤が(器用に)ケーキを五人分に切り分けてくれた
雅・和・潤「いただきます!」
俺達は疑う事なくケーキを食べたけど、疑うべきだったと後になって後悔した…