第2章 新しい家族(2)
和「…智兄さん、どうするの?」
・・・だめだ…この兄弟を引き裂く事なんて出来ない…
俺はその時、後日改めて金銭的な援助が出来るよう手続きをしよう…そう考えていた。
智「2人とも、今日の所は…」
雅「翔ちゃんも一緒に来れば?」
智・翔・和・潤「え?」
突然の雅紀の言葉に俺達全員が一斉に向き直った。
雅「え?だって智兄は潤と一緒に暮らしたいし、潤は翔ちゃんと離れたくないんでしょ?だったら翔ちゃんも俺達と一緒に暮らせば良いじゃん」
翔「あっ、いや、俺はみんなとは血縁関係にないから、そんな訳には…」
・・・さっきまで落ち着いた感じで話をしていた翔くんがおろおろしていた・・・何かちょっとかわいいな…
雅「そんなの関係ないよ。俺の父ちゃんと母ちゃんも俺が3才の時死んじゃって大野の父ちゃんが養子にしてくれたんだ。だから本当は智兄と和也は俺のいとこなるけど、2人は俺の事本当の兄弟のように接してくれてる…」
智「…雅紀…」
雅「それに、翔ちゃんは潤の兄ちゃんでしょ?智兄と潤が兄弟なら翔ちゃんも俺達の兄弟じゃん♪何の問題もないよ」
翔「…雅紀…くん…」
雅「雅紀で良いよ。翔ちゃん♪」