第2章 新しい家族(2)
翔「大野家に行けよ、潤…それがお前のためだ」
潤「翔兄さん、何…言ってるの?」
智・雅・和「・・・」
翔「お前、以前言ってたじゃないか。『俺の夢は一流のコックになる事だ』って…大野グループには一流ホテルやレストランがある。そういう所で修行すれば夢もきっとかなうさ。その方が良い。死んだ父さん、母さんもきっとそう言うと思うよ」
潤「・・・」
・・・翔くんもつらいだろうに、潤のために…弟想いなんだな…
翔「大野さん」
智「は、はい!」
翔「潤の事、宜しくお願いし…」
潤「行かない!」
翔「じ、潤!?」
翔くんの言葉を遮って突然潤が叫んだ。