第19章 パパと呼ばないで!?(6)
社「俺達も遊んでる暇はないんだ。とっととそのガキをこっちに渡しな」
さ「パパー!」
智「大丈夫ださくら…」
何があってもさくらは守らないと…俺はこの時決意を決めた
男②「おら、さっさと…」
俺は男が伸ばしてきた腕をつかみおもいっきり腹を蹴飛ばした
男②「うぐっ!」
男①「てめえ!」
男が倒れた後、もう一人の男と社長と呼ばれていた男に向かって近くにあったイスを投げつけた
社「うっ!」
男が持っていた小刀が手から落ちたのを確認して今なら行けると確信した
智「逃げるぞさくら!!」
さ「パパ!」
俺はさくらの手を取り入口に駆け寄った瞬間、背中に衝撃を受けた…
智「…え…?」
振り向くと先に蹴飛ばした男が、落とした小刀を俺の背中に突き刺していた…
男②「…てめえ…ふざけた真似しやがって…」
さ「パパ!」
社「おい!その男はいい!ガキを捕まえろ!!」
一瞬意識が飛びそうになったけど、社長の声で覚醒した
何があってもさくらは逃がさないと!
智「逃げろさくら!!」
俺はそう叫んでさくらを部屋の外に出しドアを閉めた
さ「パパ!パパ!」
智「行け!さくらー!!」
やがてパタパタと遠ざかる足音が聴こえてきた
男②「どけ!!」
智「うっ!」
男に殴られて俺は倒れてしまったけど、さくらを追って行った男が『見失った』って言う声が聴こえ薄れゆく意識の中『ああ…良かった…逃げられたんだ』と思った…
男②「社長、すみません」
社「まぁ良い…あのガキこの男になついていたようだったからな…まだ手はある」
その後、俺は完全に意識を失った…