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ひとつ屋根の下【気象系BL】

第17章 パパと呼ばないで!?(4)


診断の結果、さくらちゃんは風邪ということだった

雅「でも可笑しかったなー…病院での智兄の慌てよう」

翔「何かあったの?」

雅「病院で熱を計ったら38度5分あったもんだから智兄、大事だーって騒ぎだしちゃって」

翔「まぁ…確かに高熱だけど」

雅「あんまり騒ぐもんだから、看護師さんに『お父さん静かにして下さい!』って怒られた」

・・・智くんすっかりお父さんになっちゃったな(笑)

翔「とりあえず智くんと雅紀は、夜依頼が入ってるから今の内に休んでおかないと…あとは俺と潤がみるから」

智「今、潤がついててくれてるのか?」

翔「…うん、さくらちゃんが起きてる間に俺が行くと休まらないからね…」

雅「翔ちゃん…」

翔「ほら、俺の事はいいから!時間なくなるよ」

二人が俺とさくらちゃんの事で心配してくれるのは嬉しいけど、俺達の問題にこれ以上気を遣わせたくなかった…

あの後数時間、部屋で休んだ二人は夜間警備の依頼に行くための準備を終えて出掛けようとするのを、俺と潤で見送っていた

潤「兄さん達、頑張ってね」

翔「…?智くんどうしたの?」

智「うーーーやっぱ心配だ…」

雅「さくらちゃん?」

智「何でこんな時に夜間警備なんて依頼受けちまったんだろー…」

翔「いまさら言ったって遅いよ。大丈夫だから、警備気をつけてね」

雅「いってきまーす」

智「…いってきます」

翔・潤「いってらっしゃい」

やっとの事で二人とも出掛けて行った…

翔「さて、潤お前も休んでて良いぞ。和也も帰りは遅くなるから外で食べてくるって言ってたし」

潤「え?大丈夫だよ。俺もさくらちゃんの看病するから」

・・・全く…こいつも自分の事には無頓着だよな…

翔「潤…お前ここ最近顔色あまり良くないぞ。少し痩せたし、休める時は休んでおけ」

潤「それは翔兄さんも同じでしょ?俺は大丈夫だから翔兄さんこそ…」

翔「俺は昼間休ませてもらったから良いんだよ。ほら、明日のために休んだ休んだ!」

潤「翔兄さん…ありがとう…」

俺は潤を休ませて、一人さくらちゃんの部屋に行った

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