第17章 パパと呼ばないで!?(4)
雅「さくらちゃん、大丈夫だよ。俺とパパが一緒に行くから怖くないよ」
さ「…病院…怖くないもん…ママが困るから…行きたくないもん」
雅「え?ママが…?」
そうか…多分健康保険なんて加入してなかったから医療費が…
潤「雅紀兄さん、おそらく治療費がかかるから…」
雅「あっ…」
智「さくら…さくらが元気ないとママはもっと困るぞ。それにお兄ちゃんたち皆も心配するだろ?」
さ「ママ…困らない?なら病院行く…」
智「よし、行こう。雅紀、悪いけど車出してくれ」
雅「OK」
智くんと雅紀に付き添われて、さくらちゃんは病院に行った…でも、俺はやるせない思いだった…
潤「どうしたの?翔兄さん」
翔「…あんな小さな子供がお金の事で親に気を遣うっていうのがな…」
潤「…よし!今日は臨時休業にしよう!」
和「ああ、良いですね」
え?何突然…
潤「顔に書いてるよ、さくらちゃんのために何かしたいって。そうなると、さすがに俺一人では店開けられないからね」
翔「えっ、でも…」
和「良いんじゃないですか?オープンしてから半日だけ休んだのが2回あっただけでしょ?たまには潤くんも休ませてあげないと」
潤「そろそろ店休日をつくろうと思ってたから、ちょうど良いよ」
翔「…うん…ありがとう…」
潤「さて、じゃあ俺買い物に行ってくるね。何か食べやすい物買ってくるよ」
和「私はそろそろ行きますね」
翔「いってらっしゃい」
さくらちゃんには嫌がられるとは思うけど、この時俺は自分に出来うる限りの事をしようと考えていた