第17章 パパと呼ばないで!?(4)
~雅紀side~
翔「はぁー…」
昼休憩の時間中、翔ちゃんがため息をついて机にうつぶせていた
潤「久しぶりにみたよ。翔兄さんがキレたの」
翔「もう言うなって。反省してるんだから」
雅「翔ちゃんがキレるとあんな怖いのか?」
潤「もう怖いのなんの!」
翔「だからもう良いって!」
(珍しく)翔ちゃんをからかってたら、智兄がさくらちゃんを連れて帰ってきた
智「ただいまー。悪かったな、忙しかっただろ」
潤「あ、おかえり。大丈夫だよ」
翔「さくらちゃん…さっきは…」
翔ちゃんはさくらちゃんに謝ろうと思ったのか、話しかけたけど、さくらちゃんは走って逃げてしまった
翔「・・・」
雅「翔ちゃん…」
翔「…完全に嫌われちゃったな…」
翔ちゃんは笑ってたけど、その顔はさびしそうだった
智「大丈夫だよ。今はまだ馴染めないけど、その内話してくれる様になるから」
翔「…うん」
和「ただいまー…何?この通夜みたいな雰囲気は」
雅「あれ?和おかえり。今日は早いな」
和「ちょっと機材トラブルで練習が出来なくなったので…翔兄さん何かあったんですか?」
潤「和…ちょっとこっちに…」
和「?」
潤が和に説明してくれてるみたい…
翔「…俺、よく潤に怒ったりしてた感じでさくらちゃんを叱りつけたから…やっぱ怖かったよな…」
和「ただ叱るだけでは恐怖しか残りませんけど、愛情を持って叱るのは悪い事ではありませんよ」
雅「そこ難しいよね。子供って何で怒られたかわからない事あるし」
和「ただ怒るだけではね。『こういう事をするとこうなるからやってはダメ』と理由をつけなければ…愛情を持って叱るというのはそこですよ」
そういえば翔ちゃんはちゃんと言ってたな…さくらちゃんに伝わってるといいな…