第3章 日常編① 西谷夕
私はいつの間にか夕さんに抱きついていた。
夕「?!ちょ、ちょっと 神崎ももか?!//」
私の目から涙が溢れ出す。
きっと自分でも思ってた以上に怖かったんだろう…
そんな私を黙って夕さんは抱き返してくれた。
西「こわかったよな…でも、俺がいるからもう大丈夫だ。」
身長は私よりちょっと高いくらいなのに、夕さんはとても大きく感じた。
あったかくて安心した。
貴「ごめんなさい…いきなり抱きついて泣いたりしちゃって…」
西「いいってことよ!」
西(嬉しかったし…//)
貴「っていうか夕さん、バス一緒なんですね!」
西「ええ!気づいてなかったのか?!」
え。夕さんはずっと私がこのバスだって知ってたの?!
貴「ご、ごめんなさい!笑」
西「お前あとでガリガリ君おごれよ笑」
貴「でも嬉しいです!私、バスに知り合いいなくてずっと寂しかったんで…」
西「お前はいつもあの時間のバスか?」
貴「は、はい…」
西「ならこれから俺もいつもあの時間のバスに乗るぜ!」
え…?
西「 神崎ももかの護衛係をやんなくちゃな!」
貴「夕さん…!!」
また涙が出そうになったのをこらえる。
貴「ありがとうございます!!」