第9章 日常編④.5 影山飛雄
この動作には覚えがある。
貴「…飛雄!」
こうしてきちんと顔を見るの、久しぶりだな…
そう考えるとなんだか恥ずかしくなって顔が直視できなかった。
影「あの…IHのことなんだが…」
貴「……うん」
ゴクリ。
ちょっと緊張する。
影「俺たちは優勝できなかった。優勝できなかったのは俺のせいでもある。しかも負けたのはあの及川さん…!!」
あの時のことを思い出したのか、少し嫌そうで、悔しそうな顔をしていた。
影「…だから…その…まだ俺はお前にふさわしい男じゃないってことがわかったんだ。」
貴「……!」
飛雄…!なんか、男らしいな…
影「でもまだ俺はお前を諦めてないから。絶対に惚れさせてやるから。IH優勝、とかそんな駆けもなしに俺について行きたい、って思わせるから。だから…これからもよろしくな。」
貴「……うん!」
なんかすごい照れる…