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CRIME【気象系BL小説】

第8章 Terminar


「大丈夫か?」


トイレから出て来た潤に声を掛ける。
潤は小さく頷いて部屋に行こうとする。


「潤薬飲んどけよ?」


潤「うん、ごめん…」


差し出した薬と水を受け取る潤。


その時。
視界に入る潤の首筋。


「………潤。それ…」


首筋に見える無数の赤い痕。


潤「え?あ…」


慌てて隠そうとしても無数に散らばったそれは手の平に収まらない位で。


その時。
俺の頭の中で…この赤い痕と、潤の腹痛が音を立てて重なった。


「潤お前…」


潤「何…?」


「まさか…」


潤「え?」


「男と寝たのか…?」


何言ってんだお前と…言って欲しかった。
でも潤は…図星だという様な表情を俺に見せ、俯いた。


「………だから…お前…お腹…」


潤「………」


「来い」


潤の手を掴み、バスルームへと歩き出す。


潤「ちょっ、兄さん」


「遅いかもしれないけど綺麗にしないともっと酷くなるぞ」


潤「何…」


俺は強引に潤をバスルームへと押し込めた。
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