第8章 Terminar
「あっっ…あぁっっ…」
じゅぷじゅぷと音を立てながら雅紀が激しく手と顔を動かす。
迫ってくる射精感に俺はぎゅっと目を閉じた。
「雅紀っっ…イくっっ…!」
雅紀の髪を掴み、そのまま雅紀の口の中で果てる。
ゴクリと喉を鳴らしながら…雅紀がゆっくりと口を離した。
「はぁっ…はぁ…」
息を切らしながら舌を見ると…俺の先端から雅紀の唇に伝う白濁。
雅紀「ふふ」
笑いながら雅紀が先端をペロリと舐めた。
雅紀「美味しかったよ潤の」
「そういう事言うなよ…」
雅紀「本当だよ。全部美味しい。潤の唇も乳首も…ペニスも…精子もね」
「止めろよ…」
雅紀「ふふっ、可愛い…本当に愛してる」
「う、ん…」
ねっとりと舌を絡み付かせる。
今飲んだほんの少しの俺の白濁が…トロリと流れ込んでくる。
「ぅぇ…や…」
逃げようとしても頭を押さえ付けられる。
口内にどんどん青臭い味が広がった。
「んぶ…」
漸く糸を引きながら離れる雅紀の唇。
にっこりと微笑む雅紀が俺を見下ろしていた。
雅紀「美味しいでしょ?」
「何考えてんだよ…馬鹿…」
雅紀「だって愛してるから…」
「雅紀…」
雅紀「早く愛してるって言ってよ…潤…」
雅紀の瞳が…悲しそうに揺らいだ。