第2章 reunião
潤「叔母さん何言ってんの」
叔母「ごめんね。でもせっかく再会出来たんだし…またスペインに戻るのならここに居る間だけでもと…」
「………」
叔母「でも…いきなりは無理よねぇ。ごめんなさい翔くん困らせて」
「いや、そんな…」
どう答えていいか分からず俺は苦笑いで返すしかなかった。
父「翔」
「え?」
振り返ると…いつの間にか居なかった父さんが俺の隣に座っていた。
父「………私からも…頼みたい」
潤「父さん」
父「私のせいで…小さいお前達を引き離してしまった。一度も会わせる事もなく…。親として…少しの間でも打ち解けて…仲良くしてくれたらと思うんだ…」
「………」
父「こいつは優しい子だ。うちに戻らないのも気を使ってくれてる。だからお前の迷惑になる様な事はしない。だから…1ヶ月…一緒に居てやれないか?」
潤「………」
………どうしよう…そんな言い方…されると…。
潤「………兄さん」
「え?」
潤「………お世話になって…いい?兄さんがよければだけど」
「え…」
親戚の視線が俺に集まる。
………マジかよ…。
「………分かった」
そう返事する事しか…俺には出来なかった…。