• テキストサイズ

CRIME【気象系BL小説】

第2章 reunião


ー潤sideー


「あっっ、あんっっ、潤くんっっ…」


「くっっ…はぁっ…」


「あ、もう駄目っっ…!!」










「もう帰るの…?」


「ああ」


「せっかく帰ったのに…もう少し居てよ」


「遊びで帰った訳じゃない。言っただろ」


「分かってるけど…」


「落ち着いたら…ゆっくりな?」


シャツを着て立ち上がると振り返り、その小柄な身体を抱き締める。


「潤くん…」


「好きだよ。会えてよかった。また…連絡するから」


「うん」


そっとその柔らかい唇に触れた後、俺は彼女の部屋を後にした。


部屋を出ると寒い空気が俺を包む。
タクシーを止めてそのまま実家へと向かう。


………1年振りに味わう日本の空気。
たった1年で色々様変わりするもんなんだな…。
タクシーの窓からぼんやりと外の景色を眺める。


………あの人は…この日本の何処に住んでるんだろうか。


俺の腕の中で色っぽく…可愛く鳴く貴方の感触をまだ覚えてる。


好奇心で身体を重ねただけなのに…あんなに最高の一夜を味わう事になるなんて。
もう一度会いたくて…わざとブレスを置いていった。
それを理由に夜にまた逢いに行ったけれど…もう貴方はもう既にチェックアウトしてしまっていて。
忘れ物としても届けられていなかった。


1日帰国を早めたのは…何故だろう。
もしもう一度逢えたなら…俺は…。


夜の東京の街を俺は実家へと向かって行った。
/ 161ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp