第10章 Melhor amigo
ー潤sideー
そっと髪を撫でられる感触でビクッと目を覚ました。
雅紀「おはよう潤」
「じゅ、ん…」
俺を抱き締めたままの雅紀にキスをされる。
「今日…会社じゃ…」
雅紀「あぁ。有給取った。1週間」
「1週間…!?」
雅紀「今潤と離れたくないんだ。ずっと潤とこうしてたい。潤も同じ気持ちだろ?だから一緒にいよ?ずっとここで愛し合おう」
「ずっとここでって…俺は学校が…」
ドクドク、と鼓動が速くなっていく。
雅紀がおかしい。
怖い…。
雅紀「学校より俺の方が大事だろ?それとも翔ちゃんのとこに逃げるつもりかよ」
「逃げるって…」
雅紀「お前は俺のもんだ。誰にも渡さない。それが分かるまでここから出さないから」
「雅紀…」
雅紀「ほら…おいで潤」
「雅紀…お願い止めてよ…や…!」
雅紀がゆっくりと俺に覆い被さってくる。
「っっ、あ…まさっっ…止めっっ…」
雅紀「はぁっ、潤の中まだぬるぬるっっ…」
散々中に出され、腹痛が始まってるのにも関わらず、また雅紀に揺さぶられる。
1週間…俺はこうやって雅紀に監禁されるのか。
どうしてこんな事に…。
誰か助けて…。
兄さん…。
翔…
動けないまま、俺はまた雅紀の欲望を受け続けた。