【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第9章 きっかけは、何でも(月島蛍/繋がる縁の円)
頭の中で警鐘が鳴っている。
すぐに離れてしまわないと危険だ。
なのに、身体はピクりとも動かず…。
「どうせなら、ベッドの方がいいデショ。行くよ。」
手を引かれて、寝室に連れ込まれた。
ベッドの上で組み敷かれて、身動きが取れない。
月島くんは、相変わらず笑みを浮かべたまま、私を見下ろしていた。
反応を確かめているみたいにシャツ越しに動きだす手。
手のひらが、胸の膨らみを包み込む。
そこで、動きが止まって。
「ねぇ、ドコ触られるのが好きなの?」
挑発的な言葉が降ってきた。
触られたいならねだってみろ、って事なんだろうけど。
生憎と、まだソノ気になっていないどころか、人に唆されて行為に及ぼうとしている月島くんを、若干軽蔑すらしている。
無言が、回答。
思い通りには、なってやらない意思表示。
そのまま、数分。
胸から手が離れて、諦めてくれたと安心したのは一瞬だけ。
シャツの裾に移動した手が、布を捲り上げた。
月島くんが来るなんて思ってなかったし、寝る直前だったし。
ブラなんか着けてなかったから、胸元を腕で覆い隠す。
「何で隠すの?どうせ、黒尾さんとか、色んな男に見せた身体デショ。」
抵抗は無駄だったみたいで、手を掴まれて、呆気なく胸が晒された。