【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第7章 「タダイマ。」(黒尾鉄朗/episode0)
探るように指が内部を軽く引っ掻いて、その動きに合わせてグチュグチュと蜜が音を立てる。
それなのに、わざと触れないようにしているのか、私の感じやすい部分は掠めるだけで済まされて。
「…ね、ぇ…。もっと…。」
「んー?激しくされたい?」
「ち、が…っ!」
気持ち良い所に触れて欲しい。
そう、ねだろうとしただけなのに指の動きが激しくなった。
感じる部分を通り過ぎてしまうだけの状態が、もどかしくて自ら腰を揺らして快楽を求める。
「ホンット、きとりサンはココが好きだよな。」
「んっ…あっ!」
私が一番触れて欲しい場所が分かったのか、そこをグイっと押し上げられて。
散々焦らされたのもあって、簡単に達してしまった。
身体中が、痙攣したような状態になって力が入らない。
そんな私の状態は構わず、衣服を全て脱がされた。
でも、鉄朗の方は脱ぐ様子が無く、私の足の間に入って。
不審に思って、熱で潤んだ目を向ける。
「ご奉仕させて頂きますっつったろ?」
珍しく、あっさり答えてくれたけど、自分だけ気持ち良くなりたい訳じゃない。
鉄朗にも気持ち良くなって欲しいから、前戯はもう良い。
「それは、シなくていいから…。」
止めようと秘部を手で隠し、必死に首を振った。
不服そうな顔で、こちらを見ている眼が怖いけど。
「これはいいなら、きとりサンは、どうして欲しいワケ?」
口元の笑みが無くなる事はなくて、私から要求する事を待っているのが分かる。
「…鉄朗のコレ、ちょうだい?」
興奮で緩んだ口は、恥ずかしがる事もなく言葉を吐いて、場所を示すように布越しでも勃ち上がっているのが分かる自身を撫でた。