【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第6章 食うか、食われるか(木葉秋紀/sharing.)
制止して拒否だと思われると、落ち込ませてしまう。
膝を立てるようにして、木葉さん自身を布越しに擦った。
「私が、木葉さんにシたいです。」
普段は、あまり使わない頭を回転させて導きだした答え。
然り気無く、スカートに入ろうとした手を外して体を起こした。
「…ちょ、待っ…え?」
私から、というのに驚いたのか口をパクパクとさせている木葉さん。
その隙にソファーから降りて、ベルトを外そうと手を掛ける。
「いや、だから、待てって!」
金具を外した時に手が掴まれた。
「…嫌、ですか。」
考えてみれば、汚いのはアソコだけじゃなくて。
私の全てが、汚物のような気さえして。
こちらから触るのすら申し訳無くて、潔く手を引いた。
「…いや、こっちにも心の準備ってもんが…。」
乙女か、なんて突っ込みは飲み込む。
反応が可愛らし過ぎて、申し訳ないなんて思っていた私の理性が飛んだ。
無防備なジーンズのボタンを外し、ファスナーを下ろす。
ここまできて、隠すようにソコを手で押さえられた。
その手の甲に唇を押し付ける。
「…嫌、ですか。」
視線だけ見上げるように向け、もう一度問い掛けた。
私を見下ろす眼が、何かを伺うように凝視している。
少しの間の後、手が退かされた。