【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第6章 食うか、食われるか(木葉秋紀/sharing.)
たまに、悪戯でもするように舌を出して、その先で痕の部分をくすぐったり、指先で胸の先端を弾かれたり。
触れてくれる感触全てに身体が反応して肩が跳ねる。
「木葉…さん。」
今、自分に触れているのは、こんなにまでも感じさせてくれるのは、何年も想い続けてきた人なのだと実感したくて。
その名を呼び、頭に触れる。
サラサラで、細くて綺麗な金の糸が指の間に絡んだ。
「熊野、気持ちい?」
顔を少し上げて笑う木葉さんと、目を合わせると現実感が押し寄せて、更に奥から熱が沸き上がる。
それに気付いているのか、身体を撫でていた手がゆっくりと下へ移動した。
そのまま、スカートを脱がすように肌と布の隙間に指先が滑り込む。
その瞬間、ゾクっと。
明らかに快感じゃない感触が。
鳥肌が立ちそうなくらいの、寧ろ不快な感触が、背筋を上がってきた。
こんなに好きな人との行為なのに、何故か。
理由に気付くまでに、時間は掛からなかった。
薄汚れた経験しかないのを隠して、触れて貰うのは騙しているようなものだ。
申し訳ない気持ちと、自分への嫌悪が、不快感になっている。
だからって、中断する事は出来なさそうだ。
太股の辺りに触れる、木葉さんのソコが、ジーンズごしでも分かるくらい膨らんでいた。