【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第4章 lostvirgin(黒尾鉄朗/episode0)
私に覆い被さるように、クロが近付いてくる。
唇が重なって、舌が入ってきた。
「…ん、ふっ…。」
口腔内を掻き回されて息が漏れる。
どうやって呼吸をすればいいかすら分からなくなる程に、激しく舌を絡められて、唾液の音がいやらしく響いた。
「…ん、んんーっ!」
酸素を上手く取り入れられず、意識がぼやけてきた所で身体の奥まで一気に突き刺さる熱い感触。
唇を塞がれたまま、声にならない叫びをあげた。
「…分かるか?俺の、きとりサンのナカに全部入ってる。」
離れた唇から紡ぎ出される、状況を認識させる言葉。
痛みはないけど、異物感が凄くて苦しい。
でも、そんなものより幸せな気持ちが勝って。
荒れた息に邪魔されて声は出せないから、笑顔を返した。
「…煽んなよ。ガッツリ動きたくなんだろ?」
我慢しているのか、クロは苦し気に眉を寄せている。
「…動いて欲しい、な。痛くはないから、平気。クロに、気持ちよくなって欲し…ぃっ!」
大丈夫だと頷いて、先を促す。
言葉を最後まで言い切る前に、律動が開始された。
痛くはない。
気持ち良くもない。
どうすれば良いか分からなくて、縋るように抱き着いていたクロの身体が突然離れた。
「きとりサンも、ヨくなろーぜ?」
いやらしく口の端を上げて笑うクロの手が、茂みの方へと降りていく。
「ひゃっ…あっ!」
指が、興奮して充血した蕾に触れて身体中に電気が走った。
身体のナカを奥まで突かれて、蕾は刺激され続けて。
目の前がフラッシュしたみたいに、チカチカとしている。
「んっ…あ、あぁっ!」
声を抑える事も出来ず、体全体を反らして頭が真っ白くなった。