• テキストサイズ

【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】

第4章 lostvirgin(黒尾鉄朗/episode0)


クロは、すぐに抱き締め返してくれて。
今度は、耳の縁に唇を当ててきた。

「…だからっ、普通じゃない事はしないでって。」

くすぐったくて思わず首を竦めたけど、クロの方は意味が分からないような顔をしている。

「や、こんくらい普通だろ?首も、耳も、感じるヤツは感じるんだから。」
「…クロみたいに手慣れた男の普通と、初めての私の普通を一緒にするな。」

耳に残っている感触を消すように擦っていた手を止められた。

「じゃ、きとりさんの普通、教えろよ?シて欲しい事だけ、シてやるから。」

顔は、至極いやらしく笑っている。

こういうの、何だっけ。
羞恥プレイって言うんだっけ。
それだって、普通じゃないじゃないか。

考えただけで、顔に血が集まるのが分かる。

「…きとりサン、顔真っ赤。」
「クロが変なコト言うから…。」
「変な事、言ってるつもりねぇよ。」
「だって、私が恥ずかしがるの分かってて、さっきの言ったでしょ?」

ちょっとした言い合いをして、最後に指摘してやった。

「気付いてた?」

悪びれるでもなく、唇の端がニィっと笑うように上がっていく。

「これから、全部見せ合う関係になんのに、一々恥ずかしがってる方が普通じゃねぇよ。」

言葉の終わりに肩を押されて。
再び、布団に沈んだ。
/ 92ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp