【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第4章 lostvirgin(黒尾鉄朗/episode0)
ゆっくり、視界が動いていく。
目に映るのは天井と、クロの顔で。
背中には、柔らかい布団の感触。
押し倒されている事が分かってから、急激に現実味を帯びてきて恥ずかしくなった。
顔を隠すように両手で覆ってみたけど、すぐに掴まれて外される。
「ダーメ。」
「ヤダ。恥ずかしい。」
「その、恥ずかしがってる顔が良いんダロ。」
「良くなっ…ぁ。」
抵抗を試みて手を動かしても頭の横に押し付けられて、首筋を舐められた。
口から、自分のものとは思えない高い声が漏れる。
「やらしい声、出てんじゃねぇか。ココ、気持ちい?」
場所を示すように、首を舌先で擽られたり、軽く歯を立てられたり。
気持ちいいなんて、まだ分からなくて羞恥心の方が大きくて。
「い、やっ!ヤダっ!」
拒否の言葉が勝手に出ていた。
途端に、クロの動きが止まる。
「…だから、本当に良いか聞いたじゃねぇか。怖いんだろ?今日はシねぇから、部屋戻れ。」
手を解放して、私の上から退いてしまった。
「ちがっ…違うの。怖いんじゃなくて、ホント恥ずかしいだけ、で…。痛いのとかは、覚悟してんだけど…。
その、普通じゃない事はまだ止めて貰っていい?変な声、出ちゃうの嫌だから…。」
今、シて貰わないと覚悟が無駄になる。
最後までをねだるように、抱き締めた。