【HQ】脳内妄想‐sharing.・繋がる縁の円‐【R18】
第2章 狼さんに食べられた(黒尾鉄朗/sharing.)
黒尾さんの表情が、笑っている。
良くない事を考えている気しかしない。
私の事を離してくれたと思ったら、テーブルの上にあった物を端に寄せていた。
「ココ、座れよ。」
叩いて示された、テーブルの上。
そこに座るのは、行儀が悪いと思う。
「何で、テーブルですか。」
「何をされても、良いんだろ?じゃ、俺の言う事は聞かないとな?」
聞いても明確な答えをくれる事はなく、誤魔化されて。
仕方無く立ち上がると、軽く抱えられてテーブルの上へ。
私の足の間には、黒尾さんの体が入っていて閉じられないし、自分では降りられない。
「りら、こっち向け。」
頬に手が添えられて、強制的に上を向かされる。
すぐ近くに、黒尾さんの顔があって、唇が重なった。
唇の隙間から、舌が口内に進入してくる。
唾液の絡む音を、わざと立てて口腔内に響かせている。
音だけで、頭の中が犯されていくような気すらして、思考がぼやけてきた。
唇は離してくれないまま、背中に回る手。
指先で何かを探るように背筋を撫でて、一点で止まる。
その指が、シャツごとブラのホックを摘んで、あっさりと外した。
「…りら、怖くなったら、俺の事見とけ。今、お前を抱いてんのは、お前の彼氏だ。」
唇が離れても近いままの顔。
また、唇を重ねて、今度は触れ合わせるだけで離れて。
ちゅっ、ちゅっ、と音を残しながら、頬へ、耳の下へ、首筋へ。
その首を伝ってゆっくりと下へ移動した。