第7章 告白大作戦!
赤葦さん達と合流してから、すぐに木葉さんが戻ってきたけど。
大会の説明やらで赤葦さんと話を始めてしまって。
結局、大会が始まるまでの間は一度も私の方を見てすらくれなかった。
木葉さんと赤葦さんは他の参加者の群れの方に行き、私はかおるさんと一緒に観客に紛れる。
「りらちゃん、木葉となんかあった?」
「…いえ。」
私達が発する違和感に気付いていたようで、問い掛けられたけど首を振るしか出来ない。
喧嘩のような状態になった理由が、木兎さんだから言ってはいけない気がした。
それで会話は終わって、始まった試合を2人で眺める。
応援したいけど、声を掛けて気が散ったら悪いかな、なんて思うのは、基本的にマイナス思考な部分が治っていないから。
無言のまま、試合を見ている私に付き合うようにかおるさんもずっと無言だった。
1回戦はあっさりと勝ち上がり、休憩の為に戻ってきた2人。
「2人とも、お疲れー。」
「お疲れ様です。」
労いの言葉を掛けるくらいは出来たけど、その後に会話する事は出来ず。
数分で、次の試合の為に2人はコートの方に戻っていってしまった。