第7章 告白大作戦!
繋いでいた手が離れて、腰を抱かれる。
こういうのは、木葉さん以外にされたくはないけど、辛い気持ちにさせたのは私の、待て、な訳で。
反抗する気にはならず、体を寄せた。
少しでも慰めになるなら、それで良いと思った。
「…りらちゃんに手ェ出したら、木葉、どんな顔すっかな?」
隣から聞こえたのは、わざと明るくなろうとしている声。
感情の起伏が激しいのは相変わらずだけど、出来る限り自分で建て直そうとしているのが伺える。
でも、今一緒にいるのは私だけ。
無理矢理、明るくなってくれなくていい。
私の所為だから、出来る慰めは何でもする。
「今の、木兎さんみたいな顔をすると、思います。」
視線が下ばかり向いて、眉は垂れて。
落ち込みを表現している、木兎さんの顔を指差す。
「…んな、情けねぇ顔するか。こんな顔してんぞ、今現在は。」
どれだけ、辛そうな顔をしているか自覚して貰おうと思ってやった事だけど、返答が後ろから聞こえてきた。
木兎さんも、驚いたようで同時に後ろを向く。
そこには、眉間に皺を寄せて、完全に怒った顔をしている木葉さんと、黒尾さんが居て。
私と木兎さんを引き離した。