第7章 告白大作戦!
あの日、赤葦さんにかおるさんを送って貰った日から、何かがおかしい。
赤葦さんが1人で来店するようになったから。
かおるさんから、1人でも気軽に来てね、のような声掛けがあったのかも知れないと思えるんだけど。
明らかに、かおるさんの方が赤葦さんを意識している。
赤葦さんが何か仕掛けただろう事は分かって。
1対1で話しても、私じゃ理解出来ないだろうから、木葉さんが家に来ている日に、晩御飯名目で招いた。
勘も頭も良い赤葦さんは、何故呼ばれたかはすぐに分かったようで。
「かおるさんに、告白したよ。」
食事開始と同時に、爆弾発言を落とす。
「…は?」
「…え?」
私と木葉さんは、音は違えど疑問を一音で出した。
「りらの言う、ただ待つ。それ、木兎さんに出来る訳がないでしょう?」
「…そりゃ、俺も分かってたが。何で告白だよ?」
「かおるさん、基本性格はりらと一緒で真面目でしょう?…りらなら、もし告白保留されてる時に他の男に告白されたら、どうする?」
2人で会話してくれたら、内容を聞くだけで済んだのに、疑問が私に向けられる。
「…経験がないので、分かりません。」
仕方がないから、少しは考えてみたけど、出せる答えはこれだった。