第7章 告白大作戦!
色々考えてみたけど良案が思い浮かぶ事は無く、赤葦さんがご来店。
こうなったら、2人の状況を話して、なんとしてでも私は木兎さん、かおるさんは赤葦さんに送って貰おう。
だからって、2人の目がある状態で赤葦さんと直接そんな会話をする事は出来ず。
店が閉店してから、着替えている内にメールを送っておいた。
任せて、と返ってきたから安心はして良いだろう。
気掛かりを解決して、皆で食事をしにいつもの居酒屋へ。
木兎さんが、勢いよく食べる飲むのを見ながら会話をして、食事を終えると店を出た。
「今日は、赤葦がりらちゃん送っ…。」
「木兎さん、木葉さんのマンション帰り道でしょう?りらを、そこまで送ってやって下さい。
逆に、俺の帰り道はかおるさんと一緒なので、こっちは俺が。」
予想通りの事を言おうとした木兎さんを赤葦さんが遮ってくれる。
その理由で、納得する木兎さんじゃないから、何でだよ、とか騒ぎ始めた。
「木兎さん。俺が、今もりらを好きだと知ってますよね。りらと2人きりになるのが、どれだけ辛いか分かって貰えませんか?」
ズキりと、私の心が痛むような一言。
それで気まずい雰囲気になったのは、木兎さんでも流石に分かったようで諦めて私を送ってくれた。