第7章 告白大作戦！

木葉さんは呆れた事を示すように長い息を吐いて。

「だったら追い掛けろ。以上。」

面倒なのか、終話をタップしようと指を動かしている。
それを止めるように手を掴んで首を振った。

切ってもまた掛けてくるのが目に見えているから通話を続けて貰う。

『追い掛けた方が良かったのか？』
「そりゃ、そーだろうよ。掴まえて、ハグしてキスして仲直りしてこい。」
「…いえ、追い掛けない方が正解です。」

会話の内容が、間違った答えを出しそうだったから口を挟んだ。

『…え？りらちゃんか？』
「そうです。木葉さんが別の女性といた方が良かったですか。」
『そーゆー訳じゃ…。いや、でも木葉なら他の女といても変じゃねぇっつーか…。』
「さっきまで一緒に居て、すぐに他の人を連れ込んでいたら、流石に驚きます。」
『驚くだけか？妬いたりしねぇの？』
「現場を見たら、妬くかもしれません。」

その所為で、話が本題から逸れていく。

「…その話、いらねぇだろ。熊野、なんで追い掛けないのが正解なんだよ？」

今度は木葉さんが口を挟み、話を本題に戻してくれた。