第23章 期間限定sharing.
2組とも、ゴールデンウィークには引っ越し完了を考えている。
それまでに、どうにかしないと、出ていってから皆が集まる事も出来なくなってしまう。
そうは思っていても、私に出来る事なんてみつに注意をするくらいで。
「りらじゃなくて、赤葦さんがやるべきなんじゃないですか?アレの面倒、これから先ずっと見ていくの、貴方デショ?」
「月島、みつをアレ呼ばわりされて許せる程、俺が寛大に見える?」
それすらも、新しい火種を生むような状態だ。
こうなった時に、仲裁をしてくれそうな黒尾さんが、誰も構わないのは気になっているけど。
「勝手にやらせとけって。大人になる前、昔からの知り合い相手だから、気ィ遣ぇねぇだけだろ。
一生ものの付き合いにすんなら、たまには衝突も必要じゃね?」
「そのまま離れてしまったら、どうするつもりですか。」
「その時は、その時だろ。一々、俺が間に入って仲直りさせんじゃ、俺ありきの付き合いになるだけじゃね?
それに、皆に仲良くして欲しいのは、お前が、りらが、皆が揃う空間が好きだからだ。仲直りさせたいのは、りらのエゴかもな?」
本人に聞いたら、それなりの理由があったようで、頼る事は出来ないのが分かっただけだった。